2005年11月20日

記憶力への挑戦状 キャンディキャンディ編3

大河ドラマなだけに書いても書いても終わらないキャンディネタ第3弾。
このネタそのものが大河ドラマになるのか。



ある晩、キャンディはイライザのおともでパーティに出ることになる。
もちろんイライザの好意なはずがない。予告なしに真夜中に叩き起こされるキャンディ。

キャンディ「パーティー……! でもあたし、着ていく服が……」
イライザ「いつものその汚い服でいいじゃない」
ニール「誰もおまえなんて見ちゃいないさ」
キャンディ「……。じゃ、このまま行きます」
イライザ「おどろいた! あの子、本当にあの格好で行く気よ」
ニール「いいじゃないか。おまえの引き立て役だと思えば」

なんとなく予定調和な気もするが、ともかくキャンディはパーティーにまぎれこむ。それまでアードレー家の事情など知らなかったキャンディだったが、ここで初めてアンソニーたちとラガン家のつながりを知る。パーティ会場で再会を喜ぶキャンディと3人。
イライザたちの「パーティーで壁の花になるみじめなキャンディ」「イライザの引き立て役になって泣きべそをかくキャンディ」計画は見事に失敗に終わる。夜会の食事の席では失態を演じて(イライザの罠ではなく、アーチーがつまみ食いをしてキャンディを笑わせたせい)初登場のエルロイおばさまの不興をさっそくかうが、アンソニーたちの機転がピンチを逃れる。ダンスが始まると、アンソニーたちに誘われるまま、堂々と踊りまくってしまう。
食事の時点で早くもいごこちの悪い思いをしていたラガン夫妻。夜会のメインでかなり目立つキャンディを見て、気が気ではない。予想どおり、通りすがりの上流夫人に「ラガン家では、使用人にずいぶんと寛大ですこと!」とイヤミを言われてしまう。
キャンディにとっては夢の一夜であったが(この後イライザの復讐で幽霊が出る部屋に閉じ込められたりしたけど)夜明けと同時に大転落。ラガン婦人の命令でキャンディはこの日から「お嬢様の話し相手」という、とりあえずの名目を剥奪され、かわりに馬丁に任じられる。ラガン家の使用人では最低ランクらしい。部屋も屋根裏からは追い出され、馬小屋に強制送還。朝は5時起きで、つらい労働を課せられる。
実は、後々はキャンディをメイドにするというプランも当初はあった。しかもイライザ付のメイドということだから、まあキャンディとしては最悪でも、待遇はまずまずだったのである。それがたった一晩で、メイド候補から馬の世話役へ。この極端ぶりはさすがにイライザたちの母という感じがする。
しかし逆境に強いキャンディは、笑顔を絶やさず馬の面倒を見る。ラガン婦人の言いつけで、馬小屋での仕事の他に、台所での下働きもすることになる。一生懸命に仕事をこなすキャンディを見て、使用人仲間は同情を禁じえない。できる範囲でみんながキャンディに親切にしてくれる。コックのダンなどは、かまどでパンを焼かせた後、うまくできたからこれはごほうびだと言ってキャンディに食べさせたり、お菓子をくれたりする。台所仕事をおぼえ始めたキャンディ、チャレンジャーと化す。

「ねえ、ダン。あたしにもパイが焼けるかしら……。
  あたしパイを焼きたいの。
  このまえの晩、エルロイおばさまを怒らせちゃったでしょ。
  パイを焼いて、おわびしたいの」

これが有名な「キャンディのライラックのパイ」事件の発端である。しかしなんでそんなことを思いついたんだろう……。とにかくダンの指導でみごとなパイを焼き上げたキャンディ。最後はライラックの花で飾りをつける(パイの中身は不明)。

キャンディ「このライラックのパイ、おばさま喜んでくれるかしら」
ダン「そりゃ年くっても女だもんな」

しかしいざエルロイおばさまにパイを献上というくだりになって、キャンディはアンソニーたちと遊びこけてしまい、また湖でずぶぬれになる(確かおなじみステアの発明のせい)。アンソニーたちはキャンディに着替えをさせるためアードレー家へ連れていく。
いいタイミングでそこにはイライザとニールが先に遊びに来ていた。さんざんキャンディの悪口を聞かされていたエルロイおばさまは、かわいい孫がキャンディを伴っているのが気に入らない。エルロイおばさまはキャンディを追い返そうとするが、そのキャンディがテーブルの上に見つけたものは、なんとあのパイ。イライザが横どりして、エルロイおばさまに捧げてしまったのである。唖然とするキャンディにエルロイおばさまの叱責が飛ぶ。

「お行き! 馬の世話役の出入りする場所じゃないよ!」

エルロイおばさまにはアンソニーたちも逆らえず、キャンディは馬小屋での厳しい生活に戻る。
黙々と働く日々が続いた後、突然アンソニーがキャンディを訪れる。
ウワサ以上にひどいキャンディの暮らしにショックを受けつつ、自分が品種改良に成功したというバラを差し出すアンソニー(言い忘れたが、アンソニーの趣味はバラの園芸)。白いバラの名前は「スィートキャンディー」だそうだ。アンソニー手づから、キャンディの胸にバラを飾ってくれる。このあたりは文句なしに名場面だろう。
さて、その日はラガン家でか忘れたが、ガーデンパーティーがあった。アーチーの学友が招かれていたのだが、その中になんとアニーの姿が! 世間は狭いものである。ちなみにアニーはアーチーにホレている。
馬を拝見ということでキャンディが馬を連れていった東屋で、キャンディとアニーは再会する。キャンディは大喜びだが、アニーは目をそらす。そういえばアニーは孤児院育ちであることを隠したいのだと思い出し、「大丈夫よ、アニー。あたし、何も言わないから……」と、心の中で語りかけるだけで精一杯。
用事を片付けた後でしばらくして馬小屋に戻ると、柱に水色のリボンがかかっている。それぞまさに今日アニーが身につけていたリボン。感激するキャンディ。

「アニー、こんな馬小屋まで……。
 気弱なアニーが、どんなに勇気がいったかしら」

まだ友情はあるんだと確信し感謝するキャンディの耳に、イライザたちの悪だくみの声が入る。アニーに毛虫を投げてやるという、不可解かつおぞましい計画である。カッとして飛び出すキャンディ、とっくみあいの大ゲンカになる。アンソニーが駆けつけて止めに入るが、うっかりスィートキャンディーのトゲがアンソニーの頬を傷つけるまで、キャンディの暴走は止まらなかった。
ケンカはとりあえずおさまったものの、スィートキャンディも踏みつけられていた。さすがに落ち込むキャンディ。

キャンディ「アンソニー、ごめんなさい、頬の傷……」
アンソニー「ん、たいしたことないよ。
         それより、女の子がケンカなんかするもんじゃない。
         おてんばも度を超しちゃいけないよ(退場)
キャンディ(アンソニー!
         あたしがわけもなくニールたちに暴力をふるった……
         そんなふうに思ってるの?)

アンソニーが悪人に思える一瞬である。それまでキャンディに理解を示していた優しい王子さま的存在なだけに、ちょっとの誤解で読者が一気に離れる無情を感じるブロガー7歳の春であった。

キャンディの失踪編に続く。

at 02:01│Comments(4)TrackBack(0)記憶マンガ 

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この記事へのコメント

1. Posted by フルーティ   2005年11月20日 21:02
大爆笑ですひのきさん!
わたしがキャンディを読んだのは中学生のころだったので、すでに真面目な顔をしては読めませんでした(笑)
特に木の陰から虎視眈々と男を狙うアニー・・・。あんたが一番強い、と今でも思っています。
2. Posted by さときち   2005年11月21日 00:26
ひのきさん、これ年内に終わりますか・・?(笑)
懐かしすぎます~(涙)。いがらしゆみこサイン会に行った子供時代が思い出されます。2時間位並んだかなぁ。
ポニー先生の相方はレイン先生ですね。
水の門、石の門、バラの門、ありましたありました!
寝る前にこんなおもしろいブログ読んだら興奮して眠れませんよ・・。
バンベリー、ありがとうございます!
マザーグース話で一記事書けそうな気がしてきました♪
読まれていたとは・・さすがひのきさん!
アムロ=天窓は確かにいただけませんねぇ(^^)。
3. Posted by ひのき   2005年11月21日 02:30
フルーティさん>
キャンディキャンディ最高ですよね!
考えてみると私はガラかめより先にキャンディを体験してたんですよ。最初の長編マンガがキャンディだったんです。
でもラストまで続けて読んだのは、やっぱり高校になってからでしたね。ただ幼児体験があったせいで、わりとまじめに読んでしまいました(笑)
今ならつっこめますけどね~。でも本当におもしろいです!
アニーは当時から女の子の間で人気が分かれていました。でもイライザという真の悪役がいるおかげで決定的な非難は免れているあたり、得していますね(笑)
4. Posted by ひのき   2005年11月21日 02:41
さときちさん>
今週中に終わりそうです。なんといっても細かい記憶があるのは前半までですから!(笑)後半は断片的にしか憶えてないんですよ。
おぉっ! いがらしゆみこサイン会に行かれたとは! うらやましいです。
今でもサインは保管されているんですか?
全盛期なら2時間待ちは標準だったかもしれませんね。
今は著作権問題の影響で離れたファンも少なくないみたいですから、機会があってもそんなに混まないのかな…(キャンディ著作権問題については記憶ネタが落ち着いたら書きたいと思っております!)
レイン先生でしたね。呼び方もシスターじゃなかったですよね。ぜんぜん記憶になかったです…。さすがマージを憶えていたさときちさん!
水の門=アーチー、石の門=ステア、バラの門=アンソニーは憶えていたんですが、石の門にしかけとか出会いとかあったかは忘れてしまいました。
私も思い出そうとしていると眠れなくなってしまいます(笑)
意外と書いているうちに思い出してきたりもするんですが…。記憶ちがいにも気づいたり。
マザーグースネタ、ぜひアップを!
結構おもしろいですよね、マザーグース。悲惨な歌が多くて。
アムロは天窓のある家を去ってから宇宙(そら)でマザーグースをあの父に歌ってもらって育ったとか、ないですかね?(笑)

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