トレミークルー「急いで第３格納庫へ移動だ！」

リンダ？「輸送艇は、順次発進します。
　　　　　急いで下さい！」


アニュー「遅くなりました！」
ミレイナ「すみませんです！」
フェルト「お２人は、そこの席を使って下さい」
スメラギ「ガンダム各機、発進準備。
　　　　　アニュー。トレミーの操舵をお願い」
アニュー「分かりました」
ラッセ「頼むぜ。これで砲撃に専念できる」
スメラギ「補給を中止して、トレミー緊急発進。
　　　　　敵をこちらに引き付けるのよ」
アニュー「りょ、了解」
フェルト「補給作業、中止。
　　　　　トレミーの固定用アーマーを解除します」
ミレイナ「ママ……」
フェルト「ガンダム各機、発進しました」



刹那「イアン。オーライザーの状況は？」
イアン『もう少し時間がかかる』
刹那「了解」



スメラギ『アレルヤ。
　　　　　安全圏まで輸送艇の護衛を』
アレルヤ「了解。
　　　　　アリオス、防衛行動に入る」



？「基地が……」



ミレイナ「ＧＮフィールド、展開です」

フェルト「ゲートオープン。
　　　　　各接続アーム、切り離します」
アニュー「プトレマイオス、発進します！」

OP「敵艦、出現！
　　４機のガンダムも出撃した模様！」
カティ「ミッションプラン、ＳＡ－７７に移行」
OP「了解」



フェルト？「新部隊が出現しました！」
ミレイナ「総数12です！」
アニュー「熱源を遮断して！」
スメラギ「刹那！」



スメラギ『迎撃を』
刹那「了解」



コーラサワー「予想通りですよ！　大佐ぁ！」



刹那「うわ、うわぁーっ！」



ミレイナ「敵部隊、接近！」
スメラギ「ティエリア！」



ティエリア「ツインバスターテロ？、
　　　　　　高濃度圧縮粒子、解放！」

ティエリア「何!?」

ティエリア「バカな！」



アニュー「新型が！」
スメラギ「こんな機種を……マネキン！」
フェルト？「敵部隊が！」
ラッセ「やらせるか！」



ロックオン「素早い！」
ハロ「ゾウエイブタイセッキン、
　　　ゾウエイブタイセッキン！」
ロックオン「何!?」



ミレイナ「後方より、敵増援部隊。６です！」
アニュー「波状攻撃!?」
スメラギ「この程度の戦術！」



カティ「ことごとく先手を打つ！」



リヴァイヴ「・・・完了。
　　　　　　目標、プトレマイオス。
　　　　　　ＧＮメガランチャー、発射！」



ラッセ「うわぁーっ！」
スメラギ「くっ」
ラッセ「ＧＮフィールドが！」
フェルト「直撃。第３格納庫です！」
ミレイナ「あっ、パパ！」
フェルト「第３格納庫への通信不能。
　　　　　映像も出ません！」
沙慈「クロスロード君。
　　　至急、第３格納庫の様子を見に行ってもらえる？」
沙慈「えっ？」
スメラギ「イアンの無事を確かめて！」
沙慈「あ、分かりました！」



ティエリア「パワー・・・」？

兵士「・・・」

ティエリア「イノベイター！」


刹那「ああーっ！」

刹那「はあ……はあ……トレミーへ」

刹那「増援!?」

ジニン「２個付きは我が小隊に引き付ける！」
兵士「了解！」
ルイス「了解！」



沙慈「うっ……くっ。
　　　……ああ！　……ひどい！」
赤ハロ「サジ、サジ」
沙慈「……イアンさん！
　　　しっかりして下さい！
　　　イアンさん！」
イアン「あ……、
　　　　オーライザーの調整は、終わった……」
沙慈「オーライザー？」
イアン「こいつを……ダブルオーに……」
沙慈「そんなことより、早く医務室へ！」
イアン「わしのことはいい。
　　　　オーライザーを、届けるんだ。
　　　　そうでないと、わしらは全員やれれる」
沙慈「……イアンさん」
イアン「守るんだ。
　　　　みんなを。仲間を」
沙慈「イアンさん！」
マリー？「クロスロードさん！」
沙慈「イアンさんを医務室へお願いします！」
マリー？「分かりました」
沙慈「ハロ、手伝って！」
赤ハロ「リョウカイ、リョウカイ」


スメラギ「輸送艇の状況は？」
フェルト「予測戦闘区域を離脱するまで、０３４４です」
沙慈『オーライザー、出します！』
ラッセ「お、おまえは！」
スメラギ「クロスロード君！」
沙慈『イアンさんに言われたんです。
　　　ハロも手伝ってくれますから』
フェルト「どうしますか？　スメラギさん」
スメラギ「ティエリアとロックオンに、オーライザーの援護を」
ラッセ「やらせる気か！」
スメラギ「敵の波状攻撃はまだまだ続くわ。
　　　　　この状況を打開するには、
　　　　　ツインドライブに賭けるしかない」
　　　　（マネキンの戦術を打ち破るためにも……）



カティ「ガデッサの再チャージまでの時間は？」
OP「００５２で終了します」
カティ「ふっ。勝ったな、我々は」
　　　（クジョウ。
　　　　人類は戦いから逃れられん。
　　　　そのために私達は戦術予報士を
　　　　選んだのではなかったか。
　　　　戦争根絶など所詮は夢想でしかないことを、
　　　　おまえに教えてやる）



ルイス「大尉！　接近して一気にトドメを！」
ジニン「迂闊に飛び込むな。相手はガンダムだ！」

ジニン「仲間のもとへ行かせん！」

ジニン「ん？　接近する機体！」

ジニン「ファイター？だと？
　　　　奴らの新型か！」


刹那「オーライザー。イアンか」

沙慈『刹那！』
刹那「沙慈・クロスロード！」


沙慈「イアンさんに言われて、この機体を刹那に！」


刹那「ドッキングする！」


沙慈「ああ……」
赤ハロ「リョウカイ、リョウカイ」

赤ハロ「オーライザー、ドッキングモード。
　　　　オーライザー、ドッキングモード」


ジニン「何をするのか知らないが！」

ジニン「くっ……が、ガンダム！」


刹那「ドッキングセンサー！」

沙慈「あ……！
　　　ドッキングした!?」


ルイス「そんなことで！」

刹那「見える。
　　　ダブルオー、目標を駆逐する！」

沙慈「うわあーっ！」

ジニン「二個付きの動きが！」

ジニン「何だ、この速さは！」

刹那「破壊する」


沙慈「う、くっ」


刹那「俺達が、破壊する！」

ジニン「何!?」

刹那「俺達は、生きて！」


兵士「うっ、た、大尉！」

ルイス「あ……うっ……、
　　　　ジニン大尉!!」



ＥＤ



赤ハロ「ジュウジホウコウ、テキキセッキン、
　　　　ジュウジホウコウ、テキキセッキン」


ブリング「ダブルオー・ガンダム」

刹那「新型か。
　　　トランザムを使う！」


刹那「あ……何だ、これは……。
　　　人の……声」

ブリング？「どうなっている？」

沙慈「声が……聞こえる」

刹那「ここにいる者達の声が」

ルイス「ガンダム」

沙慈「う、あ……そんな、まさか！
　　　ルイス！　ルイス!!」

ルイス「何？
　　　　どうして、沙慈の声が？」

沙慈「ルイス。
　　　まさか、モビルスーツに……」

ルイス「どこにいるの!?　沙慈！」
　　　　どこに！
　　　　あっ！
　　　　まさか、ガンダムに」

沙慈「ルイス。
　　　まさか、アロウズに」

ルイス「沙慈……どうして」

沙慈「どうして、君が……」

沙慈「どうして……」

ルイス「どうして、あなたが……」

沙慈「どうしてここにいるんだ！」
ルイス「どうしてここにいるの！」



戦火の中で果たされるルイスと沙慈の約束。
その思いすら、戦火の中に溶け込んで。
次回、宇宙（そら）で待ってる
慟哭は光に、絶望は涙に。